水口施設長コラム vol.2

「介護老人保健施設 ヒューマンライフケア横浜2019」

旧国道から閑静な住宅街である賀寿団地を通り抜けるとドーム型のモダンな建物ヒューマンライフケア横浜(HLCY)が視界に入ってくる。HLCYは戸塚地区を一望できる高台に位置し、四季折々の自然を堪能できる。開設以来20年が経過し、歴史の重みを感じさせてくれる建物である。施設では、入所サービス(一般棟、102名;認知症棟、30名)および通所サービス(40名)を提供している。

介護老人保健施設の目指すところは急性期の病院と自宅を繋ぐ、いわゆる在宅復帰・在宅支援である。転倒・骨折、認知症、糖尿病、高血圧などの病気をもった利用者さんがリハビリテーションを行い、一人で生活できる程度まで体力・機能が改善すると自宅に戻られる。家族の事情によっては、特養や有料老人ホームに入所される方もいる。

施設では、ヒューマン祭りを初めとして四季折々のイベントを実施しているが、毎日の食事は楽しみである。厨房で利用者さんの好みに沿った食材を調理し、暖かい食事を提供している。また、糖尿病、心不全、高血圧などの病気に適した食事、嚥下機能に合わせた食形態(米飯、軟飯、全粥など)を工夫すると共に、美味しさ、配膳にも配慮している。施設には医師、看護師、介護福祉士、相談員、ケアマネージャー、リハビリテーションスタッフ、管理栄養士、ドライバー、および施設の円滑な運営に関わっている事務員など多職種から構成されるスタッフが常駐し、利用者さんの多様な要望に応えている。多職種からなる専門スタッフが利用者さんの病態、日常生活動作(ADL)/手段的日常動作(IADL)を評価し(ケアカンファレンス)、適切なケアを実施している。

介護・介護レベルは日々進歩しており、スタッフの日々の研修は必要不可欠である。日常業務を通した指導、施設におけるセミナー、希望者には外部研修を積極的に推奨している。また、最新図書を現場に配布し、自己学習ができるように配慮している。さらに、深く学ぶには日常業務を深く学び、検討し、研究として纏めることを推奨している。昨年度、TMG学会で「最優秀演題賞」および横浜市介護老人保健施設研究大会で「優秀演題賞」を受賞できたことは喜ばしい限りであり、レベルの高さを実感した次第である。

施設の基本理念は「自分や家族が利用したいケアサービスを提供する」という点にある。人は老化、病気、そして死をさけることはできない(生老病死)。自分の思いを伝えることができない病気になる場合に備えて、予め自分の思いや受けたいケアを夫・妻あるいは子供に伝えておくことを勧めている。このような話し合いはアドパンスケアプランニング(ACP、人生会議)と呼ばれている。

少子高齢化により、高齢者施設でも介護・看護スタッフの不足が叫ばれている。本施設では海外からの人材を雇用すると共に、介護ロボットの活用を検討している。鉄腕アトムが皆から愛されていたように、ロボットに対する嫌悪感は少ない。利用者の楽しみ、介護スタッフの介護量の軽減に貢献するようなロボットの活用は喫緊の課題であり、人とロボットの共生により、地域の皆さんに愛される施設を目指したいと考えている。

第1回目に、現在世界中で対策が急がれている認知症を取り上げたが、第2回目に施設の現状と今後についてご紹介した次第である。今後共宜しくお願い申し上げます。


ヒューマンライフケア横浜
施設長 水口 純一郎
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神奈川県横浜市戸塚区戸塚町
1800-3

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